アーユルヴェーダが正しく身につく学習方法、3つ目は “討論する” ことです。
アーユルヴェーダを学ぶうえで、志を共にする仲間は、とても大切な存在です。
・・・仲間と討論する・・・
専門知識を持つ仲間同士、お互いの意見を語り合い、問題について議論をたたかわせることで、多くのことを学ぶことができます。
討論することで、
◆ 疑問が解決する
◆ 不確かだった知識を、確かな知識にすることができる
◆ 知らなかった知識を得られる
◆ 忘れていた知識を思い出せる
・・・というふうに知識をより深めることができるでしょう。
また、
◆ 良い学習の方法や、良い書籍などを教えてもらえる
◆ 説明が上手くなり、講師としての力がつく
◆ 施術に自信がつく
◆ 交流が広がることで、活躍の場が増える
◆ 仲間がいることで、学習することがさらに楽しくなる
・・・など付随的に得られるものも大きな財産となるでしょう。
以上のような理由により、「アーユルヴェーダ学習者は、専門家同士で討論するべきである」と古典書に説かれているのです。
・・・世界初のアーユルヴェーダ学会・・・
今年も日本アーユルヴェーダ学会の研究総会が4月22日(金)~24日(日)に開かれるそうです。
開催場所は埼玉で、今回で38回目とのこと。
こういったアーユルヴェーダ学会は、現在、インドを始めとして世界各地で行われています。
聖典チャラカサンヒターには、医学会議の様子が冒頭に記されています。
開催場所はヒマラヤ、テーマは「病気」についてで、参加している聖者達の名前も記されています。
この医学会議で、聖者達の討論(討論の方法は現在とは異なるようですが…)により生まれたのが『アーユルヴェーダ』です。
世界で最初のアーユルヴェーダ学会であったと言えるでしょう。
チャラカサンヒターには、この他にも、さまざまな医者達の討論の場面が描かれています。
「討論する」ということが、確かに、太古より受け継がれた、伝統の学習方法であることが確認できます。
・・・3つのステップ・・・
● 教わる
● 教える
● 討論する
この3つのステップにより、アーユルヴェーダの知識をより深く、確実に身につけることができると聖典は説きます。
中でも、今回のテーマ「討論する」ことは、ある程度の知識が既に備わっていないとできないので、上級の学習方法であるかと思います。
なおかつ、討論できる仲間が必要です。
もし、あなたに既にそのような仲間がいたら、かなり幸運だと言えるでしょう。
私も幸運なことに、話し合いができる仲間達がいます(*^-^*)
・・・もしかしたら、焦らずとも、まじめに一歩一歩学習を進めるうちに、そのような仲間が自然とできてくるのかもしれません。
今回で、いったん『アーユルヴェーダの学び方』シリーズは終わりますが、こちらのブログではアーユルヴェーダの学習方法のポイントをチラリとご紹介させていただいたにすぎません。
最初の回でお伝えしたとおり、
アーユルヴェーダは、先生無しでは学習できないシステムになっています。
そうです。この「アーユルヴェーダの学び方」というテーマ自体も、聖典を基にした深遠なアーユルヴェーダの知識であり、到底このブログ内でその全てをお伝えすることは叶いません。
やはり、学問は手軽に修めることはできないのです。
インターネットで、どんな情報も、手軽に入手できる感のある世の中。
「アーユルヴェーダの正しい学び方」
と
「アーユルヴェーダを学ぶことの魅力」
を少しでもお伝えできたらいいなぁと思い、このシリーズを書きました。
このシリーズを書いてみて、古典を確認したり、学校のテキストやノートを読み返したり、私もよい学びの時を過ごすことができました。
ありがとうございました(*^-^*)