2014年
12月
25日
木
ヴァータの最も大切な特徴は「動きのエネルギー」であるということです。
体内のありとあらゆる「動き」を司る体内エネルギーがヴァータです。
【ヴァータのはたらき】
具体的にどのような動きに関わるかというと、、、
・座る、歩く、掴む、噛む、飲む、話すなど意識的にする動き
・まばたき、呼吸、心臓の鼓動、胃腸の蠕動運動など無意識にする動き
・五感(耳、肌、目、舌、鼻)を通して入ってきた情報の神経伝達
・栄養素、血液、リンパ液、老廃物(便・尿・汗等)などの運搬
などがあげられます。
上記を見ていただくと分かるように「流れの良い身体」とは、「ヴァータがうまく働いている身体」と言い換えることもできます。
私達の身体は、私達が想像する以上に非常に複雑な動きを、身体のあちこちで、同時に、一瞬も止まらずに、神業的にスルスルとこなしています。
これが順調にできているのは「ヴァータ」という動きのエネルギーが働いているからなのです。
【ヴァータの特徴】
ヴァータは下記のような「性質」を持つエネルギーです。
・冷性 ・軽性 ・乾性 ・粗性 ・移動性 ・微細性 ・清澄性
ヴァータが過剰となった場合、これらの性質が下記のような症状となって表れることがあります。
・冷え
・肩こり、腰痛、関節痛
・便秘 ・疲れやすい
・体力低下
・肌や髪の乾燥
・しわ、くすみ
・不規則な食欲
・不眠
・集中力が続かない
・心配や不安 など
そのため、ヴァータの過剰を防ぐ(ヴァータをコントロールする)ための生活養生としては、
・温かい格好をする
・冷たい飲食物を控える
・滋養のある食事をとる
・オイルマッサージを行う
・規則正しい生活をする
・座って休息をとる時間を作る
などが考えられます。
【ヴァータ体質】
食事や生活習慣や環境などが原因となり、どなたでもヴァータが過剰になることは考えられますが、生まれつきヴァータの割合がちょっと多めという方を「ヴァータ体質」と呼び、特に上記のような症状が表れやすいと考えます。
ヴァータ体質の方は、生まれつき下記のような特徴があると言われます。
・痩せ型
・体重が軽い
・関節がはっきりしている
・身長がとても高いor身長がとても低い
・肌色が浅黒い
・髪質が硬い
・歩く、話すなどの動作が早い
・表情豊か
・動くとポキポキ関節が鳴る
・話し好き
・理解が早い
・忘れっぽい
・行動的
・飽き性
・好奇心旺盛
・人に影響されやすい など
あてはまるような項目がありましたでしょうか?
ヴァータ体質の人が必ず上記全ての特徴をもつと言うわけではありませんし、ここに上げていない特徴もまだまだたくさんあります。詳しい体質診断や、不調を整えるための生活養生法を知るためには、やはり専門家のチェックが必要です。
アーユルヴェーダの専門家はカウンセリングにて、その人の生まれつきの体質、現在乱れている性質、表れている症状などを総合的にみて、トリドーシャのバランスを戻すような食事法、生活養生法などのアドバイスを行います。