2015年
1月
15日
木
ピッタの特徴は「変換のエネルギー」ということです。体内でいろいろなものを適切に変化させる働きを担っています。
【ピッタのはたらき】
では、具体的にどんなことがあるかというと・・・
・食べた食物を胃腸で消化して、体内に取り入れられるような形にする。
・代謝過程で栄養素を分解したり、結合したりして適切な形に変化させる。
・呼吸により、酸素を取り込み、二酸化炭素に変化させてはきだす。
・五感(耳、肌、目、舌、鼻)を通して入ってきた情報に、これまでの経験などをあわせて、自分の知識にする。
などがあげられます。
例えば…肝臓には約2000種以上の酵素があるといわれており、少なくとも500以上のさまざまな化学変化をおこしているそうです。分解や合成や解毒など、適切な形への「変換」を絶えずおこなっている臓器といえるでしょう。
・・・よく考えると、自分の体内にある肝臓ですが、尊敬するくらい、ものすごく賢い臓器ですね!
【ピッタの特徴】
そしてピッタは次のような性質をもっています。
・温性 ・鋭性 ・流動性 ・軽性 ・移動性 ・少し油性
食物を溶かす強力な胃酸を思い浮かべるとその鋭さがイメージできますし、また先ほど述べた化学変化を絶えず起こしている肝臓は体内で最も高い温度なのだそうです。
しかし、ピッタが過剰になると、下記のような症状となって表れることがあります。
・灼熱感
・胸焼け
・胃痛
・過剰な食欲
・下痢
・過剰発汗
・体臭
・湿疹、蕁麻疹
・イライラ
・怒りっぽい など
そのため、ピッタの過剰を防ぐ(ピッタをコントロールする)ための生活養生としては、
・直射日光にあたりすぎない
・辛いもの、しょっぱいもの、酸っぱいものをとりすぎない
・酒、タバコ、コーヒーなど、刺激の強いものを控える
・食事をしっかりとって、お腹を空かせすぎない
・勝負事、競争、討論からたまには遠のく
・アロマや香水など、好きな香りを楽しむ
などが考えられます。
【ピッタ体質】
ヴァータ同様に食事や生活習慣や環境などが原因となり、どなたでもピッタが過剰になることは考えられますが、生まれつきピッタの割合がちょっと多めという方を「ピッタ体質」と呼び、特に上記のような症状が表れやすいと考えます。
ピッタ体質の方は、生まれつき下記のような特徴があると言われます。
・均整の取れた体格
・関節が柔軟で身体がやわらかい
・肌がうすく敏感
・艶のある肌
・手のひら、足の裏が赤い
・やわらかい髪の毛
・体毛が少ない
・汗っかき
・たくさん食べても太らない
・ハキハキ話す
・分析好き
・計画的な行動
・完璧主義
・リーダーシップがある
・影響力がある
あてはまるような項目がありましたでしょうか?
とても顕著にその特徴があらわれる人もいれば、どの体質なのかちょっと分かりにくい人もいて、それがまた個性だったりします。
「ピッタ・ヴァータ体質」「ヴァータ・カパ体質」「カパ・ピッタ体質」などのように、2つのドーシャが優勢な混合ドーシャ体質の方が多いと言われています。
ハッピーアーユルヴェーダでは、健康カウンセリングにてドーシャチェックを行い、その方にあった生活養生やトリートメントをご提案しております。